噂で聞いたワクチン情報は、
本当に正しいものですか?

専門医が監修し発信するQ&Aで疑問を解決しましょう。ここのQ&Aでは0〜5歳の乳幼児が接種するワクチンについての質問を受け付けています。該当する答えが見つからない場合は質問箱から訊いてみてください。

こどもワクチンQ&A

おたふくかぜについて

おたふくかぜは、流行性耳下腺炎又はムンプスとも呼ばれ、発熱や耳周辺のはれが特徴で、無菌性髄膜炎や快復が困難な難聴などの合併症も多い病気です。
このウイルスは体全体に侵入し、睾丸炎、卵巣炎、膵炎、腎炎などをおこす場合があります。

Q1.おたふく風邪と合併すると言われている髄膜炎とはどんな病気ですか?
脳と脊髄を包む膜(髄膜)にウイルスや細菌による炎症が起こる病気です。 主な症状は発熱と頭痛、吐き気が続いたりします。おたふく風邪んにかかった後、頭痛や吐き気が出た時は髄膜炎に感染している可能性があります。 おたふく風邪の生ワクチンも免疫を誘導する効果が高いため、髄膜炎などの副反応を引き起こす場合があります。しかし自然感染による髄膜炎の発症に比べるとその頻度ははるかに少ないものです。またおたふく風邪による髄膜炎は、一般的に予後は後遺症を残すことはほとんどありません。 おたふく風邪の重症化を防ぐために有効なワクチン接種をお勧めします。
Q2.おたふくかぜのワクチンを打つと重い合併症が発生すると聞いたことがありますが?
ワクチンを接種すると無菌性髄膜炎になることがあります。しかし自然におたふく風邪にかかり無菌性髄膜炎になることに比べると確率は低くなります。
Q3.おたふくかぜまでワクチンを打つ必要があるのでしょうか?
おたふくかぜも少し耳の下が腫れて熱が出るくらいで軽い症状で治癒していきますが、重症化すると髄膜炎、難聴などを引き起こし、さらには大人になってかかると睾丸炎など重い合併症を起こすことがあります。身近な病気だと甘くみることなく、危険な面があることを知っておきましょう。