噂で聞いたワクチン情報は、
本当に正しいものですか?

専門医が監修し発信するQ&Aで疑問を解決しましょう。ここのQ&Aでは0〜5歳の乳幼児が接種するワクチンについての質問を受け付けています。該当する答えが見つからない場合は質問箱から訊いてみてください。

こどもワクチンQ&A

ヒブについて

ヒブ(Hib)とは「インフルエンザ菌b型」という細菌の略称で、冬に流行するインフルエンザ(流行性感冒)の原因である「インフルエンザウイルス」とは(名前は似ていますが)全く別のものです。
ヒトからヒトへ飛沫感染します。
ヒブが原因で起こる病気の主なものには髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎、敗血症などがありますが、最も多いのが髄膜炎です。

Q1.ヒブ感染症は流行っていないのに予防接種を受けなくてはならないのでしょうか?
全世界からその感染症がなくならない限り廃止することはしません。確かに日本では2013年に定期接種化されて以来、国内ではほとんどゼロに近く患者さんがいなくなりましたが、それは集団予防が行われているからです。
Q2.Hib・肺炎球菌の予防摂取4回のうち最後の1回を受け忘れてしまったら?
複数回に分けて行う予防接種は、全部受けなくては効果がありません。追加接種は忘れずに受けましょう。特に追加接種の4回目は必ず受けておいた方が良いでしょう。
Q3.Hib・肺炎球菌の予防摂取を受けておけば髄膜炎にはかからないですか?
Hibと肺炎球菌両方を接種すれば、80%以上の確率で髄膜炎を予防できます。
Q4.Hibとはなんの略ですか?
「Haemophilus Influenzae type b」(インフルエンザ菌タイプB)です。 アーティストのユニット名のようですが、髄膜炎や肺炎を起こす病原体です。Hibが原因でインフルエンザになることはありませんが、これにかかると0〜4歳児の場合は重症化し、死に至るケースも多くあります。