こどものワクチンの知識を
高めましょう

専門医監修によるこどもワクチンの基礎知識をまとめたものです。感染ルートや症状、乳幼児が感染した場合にどうなるか、副反応はどうなのかなどをわかりやすく解説しています。

こどもワクチンの
基礎知識

インフルエンザ

インフルエンザ

生後6ヵ月から接種でき、2~4週間の間隔をおい2回注射します。

次の冬に流行が予想されるウイルスを使ってワクチンをつくりますので、毎年の接種が必要になります。

2011年シーズンから、ワクチンの接種量が変更となり、WHO(世界保健機関)の標準量を接種することになりました。

インフルエンザの発病予防だけでなく、重症化予防としても接種をおすすめします。

インフルエンザはウイルスによっておこる呼吸器の感染症で主に冬に大流行します。
ふつうのかぜとは重症度が違い、気管支炎、仮性クループ、肺炎などの呼吸器の病気や脳炎・脳症を起こし重症化します。

話をしたり、咳やくしゃみと共に飛沫が漂い人から人に感染(飛沫感染)しますので、集団生活を行う場等で感染が広がりやすい病気です。
典型的な症状は、発熱、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛、全身倦怠などで、これらの全身の症状とともに、鼻汁、咽頭痛、咳などの呼吸器症状が現れます。
熱は急速に上昇して第1~3病日目には、38度~39度の高熱に達します。

通常は、約1週間程度で回復しますが、肺炎、気管支炎のほか、脳症、ライ症候群、心筋炎、中耳炎などの合併症により死亡する危険がありますので、決して軽い病気ではありません。