百日せき
百日咳菌の飛沫感染で肺や脳に起こる病気です。
1956年から百日せきワクチンの接種がはじまり、患者数は減少しています。
当時の百日せきワクチンは全菌体のものでしたが、現在のワクチンは副反応の少ない菌の成分を生成したものです。
1970年代後半に予防接種率が低下し、患者が多数出て、113名の死者を出しました。
近年でも、年長児や成人の百日咳流行が問題となっており、乳児への感染源として注意が必要とされています。
感染ルート:保菌者からの飛沫感染です。
症状:普通のカゼのような症状からはじまり続いて咳がひどくなり、顔をまっ赤にして連続性にせき込むようになります。熱は出ないか出ても微熱程度です。
乳幼児が感染した場合:咳で呼吸ができず、チアノーゼやけいれんが起きたり、肺炎や脳症などの重い合併症を起こしたり、死亡することもあります。